サファイア・マン《緻密な男編》〔4〕手首の骨が出っ張ったすぐ近く・・・。あああ、これ~~~?これは、傷跡なんだ。その頃、小学校に入ったばかりの弟がめっちゃ、横着でね?姉である私に襲い掛かってきて、それで、押し倒したんだ。そしたら奴は、鉛筆で向かってきて、丁度ここを刺してきたんだ。そんときの鉛筆の芯がそのままこういう色で残った・・・。いやだああ、前もそう言えば、まさお君のお父様から訊かれたことはあったな?ってキャロルは回想。これがなにか問題でも??いやああ、全てのあゆみさんの謎が解けました。どういう意味??ホラ、前もその筋の人のトップから誘われて会食の約束してて、ゴールデン思案橋に私も玄関までついて行ったとき、相手が来てなかった・・・。その意味がやっとわかったんです。あゆみさんとの約束を反故にする大馬鹿郎はいませんからね??意味がわからず、キャロルはロイヤル・ボックスのテーブルで一度この傷についてを訊かれ、説明しようとして、ごめんもういいよ?ってなった場面があったということでした。極道の妻・・・・ってな具合に勘違いされていた??理恵はニコニコな表情になって怖い世界だから、頭のいいあゆみさんのこと、わざと、付けぼくろをやってるのかなあ?って言うのでキャロルは二度びっくり。そんなに気が付くキャロルなら、このクラブでもすぐにナンバーツーくらいに行くでしょうってね!弟が昨日、横顔について吐露したのにはやられました。前から見た顔、横から見た顔。どっちも合格ってのは中々人間にはいないけんね?って。キャロルはいつもマスクを付けての訪問でして良かったです。キャロルにとって理恵の言葉・・・選挙参謀以上の貴重なアドバイスでしたからね。