ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔29〕キャロは現実に相反する物語は却下、そういうシビアな娘だったのです。だから、父の薦める偉人物語は全部おおかた読みましたが、最初に疑義を唱えたのは、人魚姫。なんで、海の中なのに、息が出来るの??って父を困らせたんですね。父は、物語だから、そこには、虚構もあるって。それは、飲み込まなくちゃあって。でも、それなら、日本昔ばなしはどうなるの?線引きが割かしきっちりしていたのか、いつまでたっても、解決しない、そういうときに、シンデレラをもう一回読み返していたんです。ねずみが馬に、かぼちゃが馬車に・・・それから、12時過ぎたら、全ての、魔法は溶けるかあ?え?あの魔法使いを全面的に信じてもいいのか?っていう疑問符ですよ。これは神のこころを動かしました。自分たちが思った通りの子供、疑問を具体化出来る子供だった・・・空前の快挙であったし、神たちが次の一手に走ったのはもうわかりますね?