ルビー・ウーマン《黎明編》〔14〕脇田大佐は強制はしません。この娘がこころが人より、強靭なのを知っていたからです。あの軍国主義そのままに、いわば、その通りに16歳になる直前まで、来ていたのです。それを、一夜明けて、民主主義ですから・・・といわれても、そう安々と寝返りなど出来ない。こころの病巣に、触れないように、大佐は導いたのです。A級戦犯の決議で、海軍からは、ひとりの、絞首刑も出さなかったが、それを、知ったときのお前の安堵は知っていた。が・・・それで、いいのだろうか?とお前は苦悶していた。その純粋な思いがあれば、お前は必ず、勝利出来る!!そうこうしているうちにも、母は父の土下座を前にしていました。ぼ、僕と、一緒になってください!!