ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔7〕乳首をあてがい、赤児がしっかり吸う動作までは、時間が関与します。早ければ早いほど、嬉しいよね、だけど、実際、ちゅーちゅー吸ってくれるまでに、それなりの時間がかかり、忍耐との睨めっこ。赤ちゃんだって、要領のいい子、すぐれない子はいてねえ。キャロはラッキーな方だった。探し当て、そして自分で、ちゅーちゅー呑んでくれて、そうなるまでが迅速だった。でもね、ここからが、作歌師や作家の仕事なんだ。類推だよねえ。初めて母乳を飲ませ終えた達成感よりむしろ、追わなければならないのは、母乳が少ししか出ない母親達への、フォローだよね。乳首を噛んだりは、赤ちゃんが、イライラしてもっと、母乳くれ!のサインであることも考慮しないと・・・。この待機時間、つまり上手に赤ちゃんが吸ってくれるまでを、闘う母子にならなくちゃ!初期の母乳には、病気に勝つべく、自然のエキスが含まれている。だからってね、傷ついた乳首の消毒を怠ると、さらに厄介。母子は闘争するし、闘いに負けるなんて、よもやあってはならない。一首のみで終われるワケがありません。ここで、四句目に、暮れなずむを、登用したい気持ちになるんですね、あの卒業式の名曲にあやかるのです。