ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔3〕今の若者、そして、中年代、団塊の世代は幸せですよ~なんでかって、あの時代、1980年代には、通信網がなかった。ポケットベルの全盛期ですがねん。自身の詩や劇画を発表したくてもね、その方法がなかったんだ。このコスモスだって、細々と、やりくりを立てて印刷していたんだと想像する。だって、そこを支える詩人達が薄幸の身なんだよ。キャロはもしも、自分が一人前になれたら、芸術家支援に回りたいなって想起しているんだ。この貧乏生活に入る前、父が市会議員の選挙に出る西暦1979年の春前後あたりを、まず回想しようかなあって思っているんだ。みんなには、手帳を持ち、年度別にしっかり保管することを薦めたいんだ。それをやらなかったから、キャロは今、こころ元ない、切ない思いに駆られている。人生を明瞭に暮らしたいなら、決心してそれをすべきだと・・・。