ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔6〕そうだ!物事にはすべて、順路がある。この赤ちゃんの名前を付ける、命名権を彼に、与えることで、強固な家庭の専業主婦の座が、射止め易くなるのではないのか?神に相談もせず、キャロは、父を病室に馳せ参じさせます。父は当時まだ、63才、仏門に入ることを迷っていた時期でした。市会議員に立候補する為に、53才で、教員を退職、この十年は、ほぼ保険会社で働いていました。長女を加入させた時に、確かモンチッチのぬいぐるみを頂き、大事にしていましたから・・・松尾産婦人科では当時、生まれた赤ちゃんの両足を象った、足跡〔あしかた〕を記念にと、家族に手渡していました。この色紙を銀行に持っていくように段取りを付けます。仰せつかったことに、父が異議を唱えることはありません。何しろ、姫なのですから・・・。台湾から駆逐艦槙で復員して父が初めて勤務したのが、日見〔ひみ〕小学校、退職時は、日見中学校・・・。日の目を見るの完成ですよね。