彼とはそりが合わないっていうか、限界かなっていう正直な気持ちはあるよね。当然、向こうにもある。本当に、金銭的にお世話になったから、その点での感謝はあるんだけど・・・。今ひとつ、何かが抜け落ちているんだよね。二人の間には・・・。キャロがこれから宿七さんの援助を望めなくなったのには、彼と離れたいっていう元々の願望があったからかも??っていうのはあるんだ。これからは、しっかり、ありのままの自分を見つめながら、動いていくことになるし、明日からのルビー・ウーマンを、サイコサスペンスにする為にも、とても大事なお着替えの時間〔幕が替わる〕だと思うんだ。お金をどぶに捨てるようなことをしない。自分の働いた分を確実に得る。それが、彼の望むところなら、それを、まず、見せないと始まらない。難しいよね。人生を金銭で、位置付けてきた宿七さんと、キャロの線引きは、意外な速さで、すっきり終わった・・・。車や家や、家族、そして家柄で、人をランク付けしがちだった、銀行員。これからは、その観点すら、土台すら、キャロは変えて行こうって思っている。そういう固定的観念にいられないような、雄雄しい時代を想定して、すでに動き始めている人々には嬉しい追い風が、どんどこどんと吹いてくることだろう。