キャロその店で、素人とは思えない、歌手兼ホステスに出会うんだ。本当に上手で、掃き溜めに鶴を、初めて見ているんだね。人生の至る場所に掃き溜めはあって、我々は鶴を見て随時感動する訳なんだけど、普通の人とキャロが違うのは、スターとして、東京で、活躍している人々となんら、変わらない彼女が、なぜ?この部分だよね。この謎を解くのもキャロかもしれない、って。あんまり、神様がキャロにばかり、仕事を与えすぎたキライってのはある。本当なら、五人くらいに、与えてしかるべき、才能をなんでまた?キャロって人間は一人なんだよって、いつも神様に言うんだ。それでも、どんどん湯水のように言葉が噴出してくるんだ。宿七さんの言ってること、当たっているかも。今は、脇目も振らず、全力投球しなさいってことなんだ。嬉しいお言葉です。そして九時に照準を合わせるキャロも律儀。類は類を呼ぶってあの諺は、事実だね。相手が素晴らしければ、素晴らしいほどに、そこにはそれなりの人々が始終集まるってのある。イチローさんが結婚の会見の時に、放った言葉がキャロの脳裏から離れない。同じ空気を吸っているのが、気持ちいいって、そういう感じの言葉。彼って、天才。文豪なんか、はるかに超えてる!・・・さ、みんなにもちょっとだけ、わかったかな?ジャンルはないってこと。物事を極めた人々に一律あるのは、決して錆びない言葉なんだよね・・・。