キャロがなんで、バレーに興味を持ったのかっていうと、劣等感からだったんだ。50メートル走もどんなに頑張っても9秒台、跳び箱も四段が引っかかる。それに、べた足〔偏平足〕だったから。でもね、キャロ、たとえ、そんなハンディがあっても、努力で打ち克てるのでは?って、推理したんだ。駄目なんだっていうのは、あくまで、予測であって、それまでの経緯次第では、動く代物なのでは?って。背が小さいことも確かにハンディ。これは、ピアノで経験済み。手が、小さくって、オクターブぎりぎり。じゃあ、この曲ではなく、アレでいこっか?優しい先生は心配りをしてくれた。バレーだって、それなりの打開策はあるに違いないって強気だったんだ。人生にとって、そのページの始めで大切なのは、純粋さと、強気。これは、物事を始める段階で、双頭の鷲みたいに大事なんだ。みんなは、純粋だって、自分を信じてるかもしれないけど、それを、毎日の第一位に出来る?キャロは食べる間も惜しみ、練習していたから、たぶん、次元が違うんだね。そして、強気・・・。漫画や、アニメっていうものが、全く、架空の話かっていうと、そうではなく、時には、書籍をも超えるってことを、キャロは体得していたんだ。手塚治虫さんの影響大!!ウランちゃんなんか、大好きで、お気に入りだったんだ。漫画がやがて、この国の文化を奪取することは、時間の問題なんだと・・・。