エメラルド・ウーマンe88 セリアに入店して、地元のセリアと比べものにならず、心騒然となる。その只ものではない様相こそが、同じセリアなのに、なぜ、レイクタウンにあったら、高級感があるのか?という疑問符で、確かに商品のひとつひとつが地元のセリアに比べて全く異なものに見えて来るから、これはトリックだ!!と里子は心が舞うのを禁じえない。それならここのひとつひとつを全部写メに撮ってどれが地方都市には置いてないものなのかを点検してみる?って思いつつも制止するのです。自分が今陥った錯覚こそが、ローカルと都会の間を流れる激流だということ。創作現場の戦慄に似たものを感じてしまい、それならどう句に現すのか、表現の作意にまで及ぶ自身のやる気に歓喜するのです。それは自然な立脚で、強いられてないからこそ詩歌の泉が湧いてくる。しかも短刀直入ですぐさま提示もあるのです。地方系と首都系はまるで心の時系列で繋がるという現実で、詩情を絡めると、自分がいる場所は中州ということになる。見たこともないような大きな川が激流で自分を巻き込まんとばかり流れている。両方の岸は首都と田舎だ。押し流されて行きそうになる自分に困惑はあっても、しっかり流れに流されず、中州を見つけて少しだけ安堵しながらレイクタウンのセリアを見ている。救援を呼ぶ必要もない?いやこの際呼びましょう。里子は初に狂歌に挑むのです。激流は 都市と田舎を 分断して 中州に乗り上げ 救援呼ぶかな