ルビー・ウーマンr267 自分から彼女に言うと好感持たれる!!とそう最初からテンパっていた私です。最初に熱湯でキャベツを広げて湯がくって。何せ、一週間で毎日のおかずをマスター出来れば御の字で、ちょうど旦那が帰って来て彼女もそそと御挨拶します。彼は、そんなに硬くならないで?ってまずはお礼を述べる。その時でした。彼女が実は旦那さんの好みの料理を訊いておかなくちゃあ!!と機転を利かすのです。私もそこはうっかりしていて、彼なりの最上は何だろう?って耳を澄ませているとイオの煮付け!!ってそれだけを言い切ります。それはもう伺っています、それ以外には?と彼女がディティールまで展開したもので、旦那も咄嗟に自分に問い掛ける。イオの煮付けさえあれば他はどうでもいいのではなく他の全部が同じ位好きっていう意味じゃないかしら?って私が助け舟を出しました。俺の好みを訊いてくれる人なんて人生にはいなかったと彼はそういう高貴な自分を禁じえず、まだ戸惑っています。私はこの結婚の不在者投票を自分自身の手で正にしてしまった感じを否めずにいたのです。もちろん彼に投票をしていません。この疑心暗鬼に親友の彼女が気が付かないはずもないのです。