ルビー・ウーマンr265 長椅子に何時間も座って待っていたにも関わらず、誰も私の夫とは気が付かず、後で看護婦さんに悪い事をしてしまいました、と謝られる。人夫の格好をして地下足袋だったことでもそこは想像付きます。それならそれで、僕の赤ちゃんはどうなりましたか?ってなぜ、彼自身が訊けなかった?と後から私は相手を問い詰めるのです。学問がないと肝心な時に出遅れるし、そういう場面が私の素地に警鐘を促すのです。相手に、自分はこういう者だ!!が言えなくてどうするんですか?逆に相手は私になんで夫がそこにいることに言明してくれなかった?を残念がる。結局、この病院で三人を生み落とすことになるようちゃんは、相当にこの病院とは縁があったことも言える。お隣に田崎小児科があって、実はヨッキちゃんのお嫁さんが勤務していたこともあって、ここを選んだのもあったのです。高級スープ容器に温かいスープを入れて持って来てくれた彼女のことは忘れません。その後、ヨッキちゃんは離婚してしまい彼女も他界したと聞いています。私の周辺にそういう優しい従兄弟のお嫁さんがいて、ごろごろジャガイモやニンジンの入ったクリームスープを届けてくれたなんて.....。今.....黄泉の国できっと彼女はナース姿で毎日頑張っている!!ってそう思えるのです。