サファイア・マン《かけがいのない男編》〔192〕余り細かい金額を見ていない、それが顕著に露になる瞬間が訪れます。近所で仲良しになった主婦がいてその方の誘いでバザーに行くのですが、めっちゃ可愛いミルクカップに出会うのです。いいわね~~これ幾らかなあって思いつつもそんなに高いとはわからないままレジに並び、これは寄付用のカップで1600円です!!って言われ心臓が止まりそうになる。しかしこの一件でも分かるようにようちゃんは日常生活に於いて経済的に困窮していたことが伺えるのです。ちょっとその金額はないわ~返品したい!!とは思うものの、近所の人達が見ているようで戸惑うのです。家に帰ってもずっと悶もんは絶えない。ようちゃんは自分の豪放ライラクの裏にきちんと倹約出来る主婦が居並んでいることに驚くのです。自分だって出来る主婦になれるかもしれない。あの時は堂々と返品が出来なかった。なぜだろう??ってよくよく考えるとプライドや世間体を気にする自分が中にいるの?ってまずそこが新発見だったのです。これは堅実倹約主婦になれる?っていう望みも沸々と沸いてくるし、こういう誤算も短歌にしていくべきかも?って。自然詠って果たして自然を詠むだけ?絶対に違うわよ!!っていう私の転換だったのです。