イエローダイヤ・マン《標榜編》〔576〕僕は星乃コーヒー店の看板を見るたびに入ってみたい!!とそう思いを募らせているのだが、これが中々決心が付かずまだ、入店したことがない。スターバックスには自由に入れるのにここはどういう訳か、中がどうなっているのか気になって、果たして僕のようにひとりで、しかも煙草を吸うような輩が入ってもいいのだろうか?とそれをまず調べてから!!とまあ、後手後手になっている次第だ。僕は一昨日の夜、ある番組を見ていて驚くのだ。ミニチュアで煙草屋さんを作っていて、その風情が余りにも素晴らしくて魅入ってしまう。煙草は悪だ!!という概念がさっくり剥がされて、そこにあったのは少年の煙草に対する憧れや威厳で、こういう昔の少年の気持ちがもしも現代にまで引き継がれていたのなら、それは快挙と言わねばならない。煙草は確かに体に悪い。副流煙も害はある。それでもこのミニチュアには世代を超えた感嘆が内蔵で僕はどこかでほっとしていたのだった。こういう気持ちこそ珍しくてこれをどう表現していけばいいのか?言葉にならないとはどこかが違うのだ。幼少の子供達が敬意を表することが出来る大人の世界とは、どういう成り立ちになっているのだろう。その背景や小道具が少しだけ僕に見えたことが幸いでもある。