エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔81〕里子は新越谷駅の裏手にあるバス停に面したファミリーマートで、袋入りカレーピラフの冷凍を購入して、ネカフェで食べる積りでふと考えたのです。一体いつが賞味期限?って。自然解凍で食するから解り易いけど、もしも冷蔵庫なら?って。開封なしなら二日くらいはもつのでは?という思いに駆られる。そういう基準はいまいちあいまいで、完全に解凍してしまって何日持つのか途端に気になってくる。なぜなら、そういう表示が今のところ無くて、解凍後すぐに食べる習慣が日本の全員に身についているのなら、嬉しい快諾で、里子は全部を一気に食べることが出来ない自分の場合を案じるのです。もしも共同でもいいから冷蔵庫があればどんなに助かるでしょう。しかし個室にはなっていても冷庫までネカフェに求めるのは無理からぬこと。しかし、今後はそういった動きに出るネカフェも増えてくるのでは?と想像するのです。病院がそうです。共同の冷蔵庫に名前を書いてドリンクを入れたり入院お見舞の果物を入れておいたりします。里子はこの病院の仕様のようにこれからインターネットカフェが、よりよい空間となって発展していくことが容易に見える自分を、妥当な中年である!!とそう踏まえるのです。妥当であれば未来も共有出来るのだと....。