ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔232〕僕達は一体誰に遠慮をしたんでしょう?アレ、貴男がそういうこと言うのはおかしいわ!!思っていることをいつもズバズバ吐き出して平気な貴男の台詞にしてはおかしいわ!!そうかなあ。僕だってかなりこれでも自分を出すのを控えてはいるんです!!そうかしら?それよりももっとキャンプの話を聞きたいわ!!覚えているのは?白木峰の少年自然の家に息子がお泊まりした時です。息子さんは幾つ?次男が高校一年生なった夏だったと....。それで?熱が出たと夜担任から電話を貰い、息子とも相談して一旦僕は現地まで迎えに行く。しかし一晩家で休んだら、すっかり元気になって、そのまま行きたい!!って。皆の元に戻りたいって!!それで?担任に相談しました。迷惑を二度掛けることはなさそうなので、もう一回そっちへ送ってもいいですか?って。OKされたの?ハイ!!息子の熱意に担任はいかんともし難い迷いを、最後は払拭してしまっていたんです。普通なら一回家に戻っているからその後は家で暫く様子を見るのが尋常!!ええ、僕もちょっと強引だったかもしれません。息子の強いアピールする力に親として参った感もあった。そういう熱意というものは体裁や形じゃあないものね?ええ、僕はそこを理解しました。