ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔214〕将来を嘱望された投手が足首を骨折してしまう、何という悲劇かとずっと気に掛かっていた。しかもその投手はまだ出て来たばっかりだった?ええ、こういう惨事を見るたびにどうして骨折が避けられなかったか?って。でもその時の試合中の臨場感を思えばきっと突き動かしてしまうような突進が己の中で起こってしまい、危険を顧みる時間すら無かったのでは?アメリカンリーグの投手でさえもこんな危険含みなら、ナショナルリーグの投手たちはもっと難儀に遭っているはずで、そこを踏まえると、どうなのかな?って。どういうことですか?つまり、ナショナルリーグの投手は打席に立って塁を走る訳だから、ある意味、危機管理能力に長けているのでは?って。僕はそうは思いません。やはり、どんなに危機意識張り巡らしていたとしても危険に遭う度合や確率ずっとナショナルリーグの投手の方が上!!いいえ、私はそうは獲れない。極めたところの経験的危機意識をナショナルリーグの投手たちが培って久しいのなら、当然どんなに危機に遭遇したとしても回避は可能って!!そ、それはマレさんが、何を言いたいか僕にも重々わかっています。私達はそうありたいわね、ナショナルリーグの投手の神経でいなければ。しかもその投手の名前がエンゼルスの投手でジュエルっていう、だからこそ、気になったの。