サファイア・マン《緻密な男編》〔183〕私は自分の身の上に迫っている金銭的な制裁を話すこともなく、彼女には体裁というカートを見せていたのではないでしょうか?しかし啓示ではなぜ、彼女が私を助けるとそう出ていたのでしょう。これが未来予知をこれからかじっていく時に、いい宿題になるでしょう。私は自分の今ある究極の立場を彼女には全く話すことなく、逆に五年ごと、お祝金の貯まっていく子供保険に加入し、何食わぬ顔をしているのです。バブルはじわじわと日本を侵食し始めていたのに、この界隈だけは、フリースローで、こんな滅茶苦茶なことがあってもいいのでしょうか?倹約家で、貯蓄術に優れる二人の身内、夫と伯母が共に、三百万円ずつを捻出しなければいけないそういう苦難に直面していたのに、ていたらく主婦の自分は??って。何ゆえにここまでのんびり主義なのか?そこで、啓示を与えてくれた人にも問い掛けてみるのです。私がやるべき時にはちゃんと教えて欲しい!!って。何を念頭に進んでいけばいいのか、かいもく、見当さえついていなかったのですが、目星は少しずつわかってきてはいて、それが伯母のこの言葉だったのです。私は容子ちゃんが、ここに目を付けて物をしたためてくれたら、お金を出した意義がある!!って。それは?って訊くと、京都がキーワードだと言うのです。