イエローダイヤ・マン《標榜編》〔526〕僕は監督が投げることを制止したのか、それともダルビッシュの体に異変が生じたのかその一点の真相が分からず、今まで頭の中がどんより曇っていた。しかしダルの髪がさっぱりカットされていることで、この試合に賭ける彼の気持ちは十二分に僕に伝わってきていて、監督の引き際の美学に僕は酔いしれてしまうのだった。普通の監督にはない特別の感性がマッドン監督にはあって、静養明けの彼がもしも、異変を言ってきたなら応じよう!!との思いは準備されていたのかもしれない。僕が思うに今日が優勝メンバーだったことも吟味しながら今後のカブスを占ってみたいとそう思うのだ。ファウラーが移籍し、ヘイワードも今日はいなかったが、ほぼ一昨年の優勝メンバーで、これをプレミアメンバーと命名すれば見えてくる問題がある。走りがほとんど無くなっていることだ。バエズはあれほど速かったのに、今は生彩を欠き、最も不調が顕著のラッセル。あまりこきおろしたくはないが、これでは四位に低迷するしかないだろう。ゾブリストが一番を打って、ブライアントが二番、そしてこの後に絶対的な三番がかつてはいた!!この調子でいけば恐らく銀盤でスケート靴を盗まれたスケーターになるのは免れない。選手が盗塁をこぞって競う姿が原点回帰になるだろう。