ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔236〕ようちゃんはある思いを自分の中で総括しまとめます。自分が完全にお金持ちと貧乏の家の真ん中の家庭だったことで鮮明になるのです。お金持ちが貧乏の家を見ることは滅多になく、遊びにも行かない間柄。しかし中間層はどっちのバリューとも接することが可能。中間層である自分にしか獲れないシフトがあって、それが、金持ちの暮らしを真似てみたい!!って背伸びをして羨ましがることではなく、貧乏な家の実態を把握していかにして将来に繋げるか?という視点でした。誰もがそういう観察を嫌がるか?と思いきや、千鶴ちゃんは開けっぴろげで、ようちゃんに家で起こった事柄を全部話してくれるのです。こういう気持ちは、ようちゃんの穿った見方?ってその頃は自分を諫めていたんですが、どうやら日の目を見る日が近まっている感じがするし、台形の面積の求め方を例に出して、ようちゃんは方式を編み出すのです。上底+下底×高さ割るの2。その答えを三分の一にすることが下位層の暮らしの全容でしたが、誰も手を挙げるはずもなくおざなりのままだったのです。何も貴女がそこを極める必要ないわ!!って家の中の皆が大反対する中、ようちゃんは自分の中で理屈が通ることだけは、避けて通るまいとそう念じていたのです。誰もが貧乏の奥底を知りたくはないようでした。