サファイア・マン《緻密な男編》〔179〕私が本来執っている符合主義は百分の一以下しか起こらない希少な確率を基礎を置いていて、百分の一以下は365分の一で、ビッグの確率にも酷似しています。ようちゃんがこういった希少なものや奇特な事柄に興味を持つようになったのも、性分が寄与したと言っても過言ではない位に、和田家のタヤが予言の道をみずから切り開いていたからで、例えば彼女が預言したことに全く嘘偽りがなかったように、ようちゃんもタヤの後を追い駆けている今だというのは自然でしょう。ようちゃんはビッグが内奥に設定されてあってもアラジンのアラジンチャンスを終わらせない為にひとつだけ貴重な思いを胸に秘めていて、それを誰もがわかっていました。その証拠に誰もセブンを揃えようとはしません。七が斜めに揃うと困るからです。アラジンチャンスでも途鉄もないものは半日以上続行というものがあって、ようちゃんは希少な台に座って、むしろ揃わないようにビッグが来ないように細心の注意をしていたのです。しかし内臓されたビッグは近まっていて、頻繁にチェリーが破格の揃い方をしている。どうあがいてもアラジンチャンスが終わりを迎えるとそう観念した時に、横にいた男性はすかさず横から揃えてしまう。ようちゃんはその時、符合主義を悟ったのです。