イエローダイヤ・マン《標榜編》〔506〕俺がびっくりしたのは他でもない。あのマーリンズの主砲スタントンが今朝見ると、なんとヤンキースに移って来ている。何ということだろうか。俺はしっかりMLBを把握していた積りがこの主砲の移籍劇を全く知らなかった。その理由はこうである。球団が死んでも離さない選手がチームに一名いるのだが、マーリンズにとってのその選手がスタントンだったもので、俺の頭は彼を逃してしまっていた。球団が放す訳がないって早とちり。こういう場面が俺の粗相の全容を占めていて、しかもダルビッシュと共にレンジャーズで投げていたキャッシュナーがオリオールズに移籍し今日は田中投手と投げ合っていた。俺は今日から自分のことをボクということに変換した。俺では余りにも不躾で失礼だからだ。田中はほぼ完璧投球だったのにどういう訳か打たれ交代してしまう。こんな試合こそ珍しい。しかもヤンキースの監督も交代していてそれにも驚く。いなくなって初めていい監督だったあって、ジラルディを僕は懐かしむ。余りに長期、努めると人々から愛されなくなってしまうのは野球の監督業だけではないのだ。安倍政権も戸棚に入れたままのあべかわ餅のように、余りに長過ぎてちっとも面白みがなく、この閉塞感を断ち切ることが出来る人材は限られる。僕が言わなくとも既に皆が了承済みである。