サファイア・マン《かけがいのない男編》〔177〕熊本大学の医学部に合格!!という嬉しいお知らせが来て佐賀までお祝いに駆けつけることにします。シゲルちゃんの弟の家です。そこへは家族全員でお祝いに行こう!!ということになって、ようちゃんはお祝いのお品を選んで購入するという場面で迷いに迷います。結果、通学用のショルダーバッグにしたんですが、人様に、しかも若者にプレゼントを選ぶということが、どれだけ大変かを身を持って体験したようちゃんは、後からシゲルちゃんの言った通り現金にすればよかった!!と。しかし現金が全く無いようちゃん。カードが引き落とされて毎月枠が出来るのがお買い物枠。その中で購入しないといけなかったという自分の立ち位置が偲ばれます。しかし思いの外、そのバッグを彼は喜んでくれて、彼が出た弘学館の名前をその時初めて知るのです。お母様の家系が教育関係ということを知り、なる程なあって。ようちゃんはこんなに頭いい身内がいることが誇らしくて、シゲルちゃんの甥っこのハンサム度に参ってしまうと共に、天は二物を与えず!!という言葉にも若干疑問を抱くのです。この世にはすべてを与えられて久しい人物がいるのでは?と。それはオーバーだとしても、二つを確実に与えられている人物はいるんだなあって。