イエローダイヤ・マン《標榜編》〔490〕俺は話し忘れていたが、年末放映の鬼畜が素晴らしかった!!松本清張だったが、俺なりに驚いたシーンは昔の児童相談所や警察がきちんと明白な論理の元に動いていたことが目を見張る。貴女が産んだ御子さんでしょう?だったらちゃんと育ててあげてください!!って、警官達は実の母親を訪ねてわざわざ子供を連れて懇願に行くのだ。今の世の中はどうだろう。児童相談所の方が警察の権力を上回り、疑わしいケース全部を同じ手柄のもとで管理する。母親だけを切り離すのだ。こういった日本のやり方を、正しい!!とする世間の動向も解るが、松本清張がやはり只者ではなかった証?それが冒頭の火事で印象付けられる。作家として冒険が過ぎる!!と俺は思うがそれも最期の一幕で納得に向かう。なんと鬼畜の嫁が全部自分がやりました!!を宣言して服毒自殺してしまうのだ。こういう幕切れを見て思うのは、やはり女性の一途さを清張がちゃんと見越していた!!という快挙で、玉木もこの演技で俳優として揺るぎない地位を固めた。どれだけのことが起こっても女性は堪え抜き、最期にこうやって己を抹殺して未来を決める。俺だってこうまでされたら真面目に生きるしかないし、そこに戦いたのだ。