サファイア・マン《面白い男編》〔176〕厳しい両親のもとに育成されたはずの彼ですが、ゲームを傍目から見ているうちに、一枚つ”つコインを入れてはいないことに気が付いていた。そこでホールを回ったという行動の裏が獲れます。まだ、三歳になったばかりとはいえ、四月から幼稚園に上の子と一緒に入園させていたのも、こういった公共の場に近い所で、いかに振舞うかの観点で、ひと様のコインであっても二男はそれをしぶしぶではあるものの、相手がくれた物との認識にいることが解ります。こういう場合は親として、どうあるべきかは皆もよく分かっていることだと。ようちゃんはまず初動として、彼が有意義な行動に出たことが嬉しかったのです。そして私達から少し離れた台によじのぼり、ペガサスにコインを入れて回します!!そして三回押すのです。それが出来た時に、他のお客さんが目を回して喜んでくれたんです。息子はそのままの様相にはいません。暫くして、三枚入れてみることにチャレンジするのです。どれがチャンスの目になるかを彼は三歳の頭で想像し頭の中ではごった返しているのです。私はコインが無くなるまで彼を見ていることにするのです。幼子の目にホールは温かい心の持ち主の大人が一杯!!っていう印象を崩したくなかった。人生はホールの物語に酷似しているからです。