イエローダイヤ・マン《標榜編》〔483〕俺は信じられない光景を目の当たりにする。ほっともっとの鮭幕の内を開けたとき。サバまで入っているのだ。なんという奇跡だろうか、俺はそれをミラクルパックとして丁寧に保管している。俺もこういう瞬間が来たんだなあっていう快挙!!母もよく符合を喜ぶタイプで、街で偶然旧友に会ったりしたときは睫をバチバチさせて俺に話してくれた。情が深いと言われればそれまでだが、俺はこの鮭幕の内には特別の到来を禁じえず、それもこれも俺がこのほっともっとで、最近お構いなしで、厳しい発言をすることもミスの根底にあるのかなあって。ポイントが付いていなかった時など、最初に戻ってレジ操作させたりで、もしかしたら嫌な男のイメージは定着してしまった?しかしその弁当を食って寝たあと、俺はやんちゃなチングウ〔幼友達〕がスナックを開店!!という誘いに乗って店にひとりでお祝いに行くという夢を見るのだ。店の名前は朝昼晩。付き出しは来ない代わりにコロッケ弁当がでんと置かれ、水割りか発泡酒ビールか茶は選択出来て、お俺は驚く。こ、これがスナック!??って。しかしその店の中で俺は未来に来ている自分に気が付く。西暦2035年のカレンダーがあるのだ。一億総ホームレス時代を予見してはいまいか?まさ夢であって欲しくはない!!と願うばかりだ。