イエローダイヤ・マン《標榜編》〔468〕俺は久し振りに古い友人からメールを貰う。彼はすまほではなく折り畳み携帯保持者で、急ぎ相談して来たのだった。今、ラインで皆と親睦を計っているものの、それが三月で打ち切りになっていて、どうしても三月の二十五日までに買い替えないといけないらしい。俺もパソコンで自由に言論出来ているから、そこまでの切羽詰まりはないのだが、彼はパソコン派ではなくあくまでも手元でいつでも動かせる情報機能に拘っている。しかし余算がなく、中古の商品をアマゾンや楽天で見てはいるものの、万が一、故障した時のことを考えるとやっぱり電気店かドコモかなあって。どうしてもラインでのやり取りは継続したいらしくて、ガラケーの最期の大波がやって来た!!と戦慄を醸し出してくる。俺は彼の相談に乗るうちに、実は彼の方が携帯情報が豊富なことに唖然とする。がらほっていうのに替えればいいらしいのだ。そういえばあったなあって、俺もがらほの発売の頃にたまたまドコモにいて、説明を受けた記憶があって懐しかった。用途によって持つべき機器が存在するらしい。彼は仲間をそれだけ大事にしている証しで正直羨ましかった。こんな相談ならいつでも聞きたいし、彼には彼だけをひらすら待っていた、運命のがらほが見つかるに違いない。