ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔229〕エイミーを介してまた別の友達の家に行く機会が生まれて、その家が漫画倉庫のように新雑誌を全部購入している家で、ようちゃんはぶっ飛びたい気分になります。約束を取り付けてエイミーと部屋までお邪魔するのですが、大体パターンは決まっていて最初はちゃんと座って本を読むのですが、次第にごろごろ寝ころんで漫画本をむさぼり読むのです。しかしその家の住人である彼女が取った行動がようちゃん、今も忘れられないんです。お行儀悪いわよ!!って私達に言えない事を何でカバーしたか?こうして後々まで覚えている事が的を射ていた証拠で、何と彼女は自分の近所の躾の厳しい上品な奥様のいる家に私達を連れていくのです。お飲み物は?と聞かれて、エイミーも私も緊張します。お行儀を採点されていることもうっすらと解ってきて、ホットケーキを頂く間も、ミニフォークがカタカタ鳴るくらいにドキドキ。よって漫画倉庫の彼女の家に行くのは当分、敬遠にしたのです。みずから相手に注意しないで、経験でわからせる。それを小学校五年生で彼女が取得していたことが為になるのです。沢山の漫画本を与えることが決して甘やかしではないことを、事実上知ったことが、その後のようちゃんの指針になるのです。