アクアマリン・マン《真春と真秋の間編》〔12〕バブル期に入社した社員達への不公平措置も企業ならではの策だと言えるが、ここまで、マイナンバーが活用出来ていくのなら、公務員も少なく出来るのでは?とロボット仕掛けになる今後の役所を見据え、それを見越す改善策も必要だと徐にも試案している。そういう中に物凄い出来過ぎた市民がテレビで物を言っている場面を目の当たりにする。こう少子化になって来た背景を考慮して、自分が七十歳まで働き年金を、六十五歳から貰うことを辞退し、頑張りたい!!と女性が話しているのだ。俺は偉いなあと思いつつもこの人は全然考えてはいないことに愕然とくる。人間いつ寝たっきりになるかは神でさえもわからず、こういった威勢のいいことをテレビ画面で話すこと自体、怖れ大きいことだ!!と。貯蓄等がある方なのかもしれないが、この様相に俺は警鐘をみずからに促した。免許があるのに七十才で返納してしまう人々にはそれなりの理由があってのことで、その逆に相当だとこの女性の発言を残念がる。これでは呑気な政府をなお呑気にさせる事にしかならないぞ!?と、俺は早急に自分の年金計画を調べ直す。珍しいタイプになるだろう。俺は大手保険会社積み立て年金で老後の将来全部を賄う段取りになっているのだ。