ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔221〕相手の心の広さや深さ。それは人生をいかに生き何を経験してきたかによって差異も生まれてきますが、ようちゃんと三歳くらいしか差のない彼女の達観した人生への取り組み方に感傷ではなく適宜を貰うのです。ようちゃんが早く美容師になって自立することが親孝行になる!!って発言した時。彼女が家の中の仕事にも価値があるのよ?って。それは専業主婦のこと?って訊くとええ!!って。子育てに翻弄されて切磋琢磨に動くことが、女性の栄冠を勝ち取ることにも繋がるのだと。ようちゃんはいまいち解らなかったのです。専業主婦を彼女は経験済みだった?と。お宅に招かれてそれがわかった時には感動します。人生で最も大切なものは、いとおしいものは命なんだって...。辛い別れを経験して今の彼氏さんと巡り会えたんだなあ。なんか壮大なスケールを感じながら、自分の性善説型がずっと延長になったな?っていう予感も生まれます。性悪説の人間なら何かを早とちりしたり決めつけたりする場面を、ようちゃんは無事に乗り切ったのです。仕事人間にありがちな家庭不要論。そういった諸々の脆さを味わっていたのです。