イエローダイヤ・マン《標榜編》〔404〕俺が父親から聞いた若い青年が自堕落になって堕ちて行く時に関与するもの。その四つがあって、順番こそ忘れたがまず乗り物が欲しくなる。バイクが欲しくてたまらなくなって事件に巻き込まれる。そして次が賭けごとだ。パチンコやスロットがしたくて十八歳が待てずお縄になる。その次がやはりお酒だろう。飲んではいけないのに羽目を外してしまう。急性アルコール中毒で運ばれて未成年がばれる。若い少年や青年が陥るそういった魔境の部分について父はあとひとつ教えてくれたにも関わらず、俺は度忘れっていうか本当に忘れてしまっている。これは大変なことだ!!後から訊かないといけない。なぜこういう話をしたかというと、彼が六歳の時に両親が逮捕された北九州事件の息子がテレビでインタビューを受けていた。それを観て俺が勇気を貰った事を伝えたかった。どこへ就職しても中途半端で終わらざるを得なかったのは親がいないという重過ぎるハンディ。画面を観ながら俺自身は日頃親への感謝があった?って。しかし嬉しいのはこの青年が正社員を射止め結婚したこと。これ以上はない。頂いた勇気を俺は絶対無駄にはしない。