イエローダイヤ・マン《標榜編》〔394〕今年印象に残って忘れない番組でまだしたためてはいなかったが、黄色を少しだけ帯びたダイヤモンドを換金した女性の姿を俺は見て、なんて健気な女性だろうなって感動を貰った。彼女は病に苦しむ弟やお母さんの為に亡き御父さんの遺した大粒ダイヤを手放そうとしていてこんな差異があるのだな...って俺も宝石に詳しくないものの、勉強になって、本来その大きさなら五千万と言われてもおかしくないそのダイヤの形見が少しだけ黄色があるということで値が下がってしまう。確か、四千三百円くらいで手放してしまった。お父さんはしかし、天国でこの様子を見てほっとされただろう。父こそジュエリー商を生前営んでいたという。黄色はダイヤには実はよくない色で俺もそこで納得したのだ。なぜなら真珠湾攻撃だ。これがなかったら、俺達は日本人はダイヤモンドだった。しかし奇襲攻撃があったことで、日本人の価値がイエローダイヤまで落ちた。俺はしかしせいせいしてペンを進めていける。ここまでサクサクしているのは歴史がこれから確実に変わっていくからだ。その証明のように俺のペンがざっくり真相を掘り宛てていく予感含みなのだ。