ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔38〕時間が経てばかき揚げはどうなりますか?みしゃっとなります。面白い表現ですね?私はこの揚げたての牡蠣かき揚げを是非オーナーに食べて頂きたいし、揚げ時間を守って欲しいのです。そして小海老かき揚げと違って難しいのは牡蠣の身をいかに美しく保つか・・・だから衣に気を遣いのです。これまでのさらさら衣ではなく、それは牛乳に溶かし若干の味を付けます。お砂糖ひと振り、なぜ、それをするかというと牡蠣の臭み自体は至宝ではあるんですが、大事なのは顧客のかき揚げに対する譲れない思惑。思惑?ええ、思い出して下さい!!初めて野菜のかき揚げを食べてびっくりした子供の時の経験的感動を。ああ、あれですね?玉ねぎがあんなに嫌いだったのにかき揚げに変身したことで、違う食べ物になって君臨した・・・。すると何か野菜を混ぜた方が?私もいろいろ試しに揚げてみましたが、牡蠣には冬の女王という冠があります。それが他者を受け付けない。はああ、やはりそうなんだ・・・。このかき揚げに使う小さな牡蠣の行先は、茶碗蒸し、ドリア、グラタンなど多種多様で、もちろんピザなど他のどんなメニューにも合うんです。俺も・・・舌堤が崩壊しそうです!!