イエローダイヤ・マン《標榜編》〔369〕家にある家具のひとつひとつの表情にも敏感になれる・・・これがいわゆる、霊媒師と呼ばれる人々なのだろうか。確かに俺も最初からついていた小さな冷蔵庫を気持ち悪くて家主に了解を得て捨てた。よくホテルにある簡易なあれだが、夜中に音がするのだ。とんびが鳴くようにピーヒョロロって。最初は自分をいきり立たせて、こんなものに負けてたまるか?って思って踏ん張ったが終いには、許しが出れば撤去は出来るんじゃないか?って。家主はなんて言ったか?ちょうど故障した部屋から、替えてくれって言われてて助かった!!って。話はしてみるものだな♪ってまず俺は自分のびびり屋を呪った。しかしその冷蔵庫が無くなって、俺は中々新冷蔵庫を買おう!!なども・は・や思わないのだ。親父に貰っていた冷凍専用庫があったからで洗濯機も買わない。コインランドリーおやつ付きが近所に出たからだ。こ、これは・・・と息を飲んだのもわかるだろう。ヒャッキンにあるような小さな菓子の寄せ集めワンパックを全員に用意してあり、VHSビデオも借り放題でルンルンになってしまう。懐古主義がここでも凱旋していたのだ。