アクアマリン・マン《真春と真秋の間編》プロローグより・・・俺は十年間嫁さんに飯を食わせて貰った。ちゃんと大学を出たのに就職戦線で寄り道をしてしまい正社員には頓挫してしまう。ところがどっこい嫁さんは俺の小学校から高校時代の旧友でいきなり打ち明けられて結婚。子供は男児を一人を設けた。俺の家は莫大な水田を持つ農家でそれを利用して何か始めるチャンスが父の死後訪れる。ウィンドウズセブンまでで止まっていた俺のパソコン技術がうなる場面で、この田畑に旗を揚げてみたというわけだ。デンバタ主義と命名しておこう。最初はまるっきりダメで、俺も諦めかけていた時だった。アクセスのトライアゲインという楽曲を聞いて夜中に目覚める。なんだってこういう曲が今頃流れている??って。奇跡というセリフを聞いて俺は立ち上がる。土地は水田型と食物畑型に分かれもちろん麦にも適応で、それは借りて農作をする人々に随意任されていた。花だっていい。俺の持ち分ではないが、高い肥料を与えて頂き、そこら中が肥えていったことを思えばこの商売には見切りは付けられない。つまり自身のブランド米が栽培可能なのだ。