イエローダイヤ・マン《標榜編》〔346〕結婚を念頭に置くのならやはりジュエリーに敏感でなければ女心をゲットは難しい。それを深く反省して俺も誕生石365日というサイトを開いてみた。ドキドキする。果たしてなんの宝石でどういう性格を吐露してあるのか、俺も数々占いは好きな方だ。星占い、血液型占い、風水、そして動物占い・・・しかしどれとして俺ひとりに絞ったものはなくて、唯一、ああこれなら信じるに値するなっていうのもあってそれが365日占いで、誕生日で全員違うっていうアレ。分厚い本を購入した記憶もあるがどこに仕舞ったかまではわからない。しかし煎じ詰めればあれだって、同じ誕生日に生まれた人は全員そのような傾向にあるのか・・・と段々と信じる気持も失せてきたという経緯。しかしこの宝石占いは彼女に自分がプレゼントするのだ。相手が喜ばない訳がない。しかも個別誕生日別で、指輪に拘らなくともネックレスや携帯ストラップでもいいと思う。恐る恐る見開くと俺の誕生石は・・・驚くなかれ、ダイヤなのだ。台形の形に細長くカットしたダイヤを指すらしくて正式には、テーパー・バゲッド・カット・ダイヤ。俺がイエローダイヤ・マンをしたためることがまるで生まれる前から決定していたかに思えてスリリングになった。