イエローダイヤ・マン《標榜編》〔320〕俺の母親は背中が隠れるくらい長髪でいつもひとつに結んでいる。そういう長い髪の女性は髪染めに美容室に行くと俺も早とちりしていたが、母は自分で染めていることを昨日知る。メールで濃厚の2文字が再上陸!!って来るので気になってすぐ返したら自分の染め泡の話をして来る。濃厚泡で美しく染まるというキャッチフレーズがついていて名古屋のダリヤの商品。3RBのロイヤルブラウンを使用で何だかこっちまでリッチな気分になってくる。すると何だか俺の部屋にも濃厚のニ文字があったように思えて部屋を見回すとこれがあった!!三幸製菓の濃厚チーズの気分でこのせんぺいはおつまみにもなってビールの友にも最適だ!!偶然にしては出来すぎてはいまいか・・・そしてなんで再上陸!!なんだろう?俺なりの結論はセブンのかつての濃厚ショコラだろうな!!って。両親の住む実家近い場所にセブンイレブンはあって実はそこに母はよくドーナツを購入にいっていたのだ。サイコロを最大限小さくしたようなチョコの固まりをひとつひとつ摘みながら乙な顔でいたことを思い出す。家の近くにコンビニがある幸せは何ものにも替え難く、俺も近所にファミリーマートがあることを改めて有り難いことだと再確認する。ここがあるからこそ支払いも出来る。お金も引き出せる。当たり前のようでこれは社会的優位に付けていることなのだ。