サファイア・マン《緻密な男編》〔152〕結婚にはお互いの価値観が深く作用してくるしそこをネックに物事が勃発する。どんな危機にも対応出来るお互いの人生に於ける共同価値感がシゲルちゃんとキャロルの場合、あるのでは?との陽転志向になれば数々のことがそう悩むことに値しない・・・となる。彼女のお蔭だ!!自分のアパートまで招待してくれた彼女に心からの感謝を思う。そして自分には彼女に何がしてやれるだろう・・・って。生命保険に加入?それも手段のひとつになるし、これからどんどん時間をすり抜けていく瞬間、ちょっとした言葉をかけることで彼女のヒント体になれはしまいか?人生が退屈なことは幸せなことだということを、彼女にわからせたいけど、そうかしら?を連発してくる彼女。まだ、人生の生き馬の目を抜くほどの労苦を彼女は見てきてない。しかしそんな辛辣を彼女に知らせる必要は見当たらず、自分と他人を仕切るところの格子戸をキャロルは会得するのです。まだ、何も彼女は助けを求めてきてない。しかも助言の一部すら・・・。お節介にはあたらないようにと配慮するのです。彼女の人生を近い場所で見ていることで満足だったのです。じわじわと大きな転機が実はキャロルの方に訪れて来ていてそっちの方が先だったのです。