イエローダイヤ・マン《標榜編》〔304〕なんと俺は出てきたお兄ちゃんの為に千円を差し出していたのだ。器機は動いていったがおばちゃんが間違って入れた千円チャージは訂正出来ず俺はクルマに取りにいった。千円を追加で出すしかなかったのだ。しかし・・・俺は帰路についてとんでもないことにパンフレットで気がつく。俺達折り畳み携帯にはさらなる難儀が提出されている。すまほ保持者には百五十ポイントが寄与・・。俺はへなへなと冷蔵庫の前にへたり込んでしまっていた。百五十円取られた挙げ句ポイント百五十も皆無・・・しかも千円の余分チャージだ。しっかしここの店とは死んでも喧嘩は出来なかった。カラオケ店が階上にあって俺の友達が来た時多数の場合ここでたむろする。持ち込み自由が受けていて値段も格安だった。もちろん店内料理もウマかった。たこ焼きとピザをアレンジした作品には舌堤崩壊するし、持って来るおばちゃんもプロレスラーのようにカッコいいのだ。この店は立地に恵まれ過ぎていたのだ。俺はどらみの動かない塗り絵を切り刻みながら衝撃のしみうま食感のテンプラに目を通す。仔細、何と何と何と何の何のテンプラなのか次こそ確かめたいし卵でとじた別バージョンにも興味をそそられていたのだ。