エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔40〕海外留学にはひとり百万以上が即必用でその為にはどうしてもノルマをクリアすることが必須となっていた。まだ知り会ったばかりの彼に相談することは出来なかったしゴッドボイスも入っていたのです。西・友これが強烈なインパクトでもって新規参入して来ていた。しかも埼玉県伊原一丁目でバスを乗り越してしまい、西友のひとつ先で下りたことが川柳町を発見の経路だったゆえ、ここでの散策が効を奏じる段取りになっていることは予感としてわかっていたのです。川柳としたため、かわやぎ。こういう町がバスを下り損ねたことによって発見出来た奇遇と符合・・・。里子は奇遇と符合の相関関係も同時調査していたのです。人生で何度符合は現れるか?それは各人違った観点があって観測地点も違う。しかしニッポン共通の経験から来た符号も観測地点もある・・・と睨んだのです。里子の故郷は長崎県諫早市だったのです。諫早駅の前にあった西友がすでに解体されて新ビルに変っていこうとしているさなか、この埼玉県伊原の西友も里子の心中深くに刺さっていたのです。外資企業のスーパーの盛衰は外資保険会社にとって火中の栗を拾う以上のうま味があったのです。