イエローダイヤ・マン《標榜編》〔257〕俺は昨夜ほっともっとで待っている間、とんでもないことに気が付く。若いスタッフはいなくて年寄りが多いのだ。ちゃきちゃきでいいな!って思っていた女性が休みなのだろう、とうとう年寄りばかりの厨房になっていて、オーダーを採る女性もおばちゃんで、俺と同じサラリーマン風の男性が時折厨房を覗いていた。皆も知ってのとおり、昨日はビフテキコンボの発売日で実は俺も頼む積もりで最初は張り切っていたのだ。しかし途中で気持ちが変わる・・・。こんなに忙しいのにこのビフテキコンボを口に出すことが悪いように思えてきた。しかも皆が注文しているものは全然違っているものでのり弁やから揚げなのだ。最近コロッケやから揚げが単品で注文出来るようになって、子供達も気軽に入って来て注文するようになっていた。夏休みなことも揚げ物繁盛に影響していた。俺は前日ドラエモン弁当が売り切れだったこともあって、昨日はそれに替えた。ぬりえシリーズがオマケで始まったのだ。俺はこの店が電話で注文を受けてその弁当作りに追われていることを昨夜知る。電話で注文していれば店内でこうも待ち長く居ることもないのか?これも新しいバリエーション発想ではあった。