イエローダイヤ・マン《標榜編》〔251〕俺も親孝行の真似事のようなことをしたくなったし、三十二歳になったからだろう。まだ、三十代前半ではあるもののじき三十五歳はやってくる。普段から両親とのパートナーシップを発揮している方とはとても言えず母の日も何も贈らなかった。もちろん父の日にも・・・。こういった非礼はよくないんじゃないか?と自身に問い掛けるようになったのも若者ではなくなった証明かもしれずほろ苦いのだ。やはり父の日やバースデイに宅急便か通れば自分のうちかも?と親は期待する。バースデイだったらなおのことだろう。肩透かしをずっと与えてきた俺だが、ほっともっとの鰻の予約の紙を見て心が充満したのだった。鰻だけの分と、エビフライが付いたのが選べる・・・やっぱり親父なら鰻のみがいいだろう。結構目がないし鰻は好物なのだ。それで俺はこう考えた。俺がこの山陰で注文して九州城南区にいる父が近いほっともっとで受け取れる!!こういったサービスがあればなあって目を細める。母にだってこれなら贈れる。母が今最も欲しいのは意外にも冷凍食品としてデビューしたリンガーハットの餃子や皿うどんやちゃんぽん!!それをもしも店頭で母がすんなり貰えたらどんなに喜ぶだろうか、九州ドラモリでの話になる。