イエローダイヤ・マン《標榜編》〔248〕俺が昨夜ほっともっとに入った時間帯は8時迫っていて俺の前にひとりの中学生が注文するために並んでいた。しかしオーダーを取れない忙しさで厨房の中も湯気ででんぐり返っていて俺は静かに順番を待つ姿勢でいた。この店は人員が明らかに足りてはおらず、つい最近レジスターが変わったのかその操作も遅い。大人しそうな少年で、この子のオーダーが終わってから自分の番だ!!といろいろ考え事をしていた。あの山本幸三氏だが、四分半も自分のファイルを読み上げたあの光景が審査会の中での最も愚かな部分だっただけに中々頭から消えずにいたし、彼が何かに似ている・・・とずっと思っていたものが判明する。仮面ライダーのショッカーだ。こんなに頭がスカっとすることはなく、そうこうしているうちにも少年の前を割り込んで若いお父さんがオーダーをしている。俺は少年に、負けるな!!君の番だよ!!って背中を押した。そして大きな声でこの少年が先に並んでいるでしょ?!といちゃもんをつけた。少年は俺に一礼して前へ進んだ。悪いことをした大人なら、子供でも言える権利がこの国にはあるのだ。