イエローダイヤ・マン《標榜編》〔242〕俺が懸念に思いやはりクレームを言いに行くと決めおとつい、ほっともっとを訪ねる。その日はいつもより一時間近く遅い時間に行くと、いきなりこう話しかけられる。今日はいつもより随分遅かったんですね?その問い掛けに俺は面食らいとうとう自分が持っていたクレームを鞘に収めてしまう・・・。そういう展開は想像もしていなかったことだけに自分自身がわからなくなっていた。俺の前日の高菜弁当のテンプラの部位がよく揚げてなくて、中からはみ出していたのが衣の生で、カチンと来た。しかし俺はそれをしっかり保存もせず、店に行く時にも持って行かなかった。なぜなら軽く相手に注意を入れればいいか・・というくらい柔和な面持ちでいたからだ。しかししっかりと、あったことは伝えたい!!とそう思っていた。それなのに、おばちゃんのヒトコトで、手懐けられた猫同然に陥るのだ。俺の生活圏内に突入して来ていて、実際震撼した。この店の為に本当のことを話して、揚げ時間を徹底するように注意しないといけなかったのに俺は感服して、店を離れたのだった。クレームも出せない状況にあるのが上得意客かもしれないな・・・この法則はどの業界にも共通であった。