イエローダイヤ・マン《標榜編》〔239〕小さい時に缶蹴りをしてしょっちゅう遊んだが、そのルールは地方によって違う。俺の知っているルールでは缶を蹴る人物はいつも足が達者で語学優勢の子供だった。その子がそっと走り寄って、大きな弧を描かせながら缶を蹴り上げる。みんながちりじりバラバラになって、そこから迷走が始まる。鬼ごっこの様相も呈していたのだ。しかし缶を蹴る子供はいつも限られた。俊敏でしかも容赦のない身のこなしで、我々の展開的予想を煙に巻いた。今回の小池都知事の圧勝の後の行動・・・そこは目を見張るものがある。やはりこの方には男子を凌ぐ天下人の様相が濃くて、すぐさま代表辞任したことが俺の予想を狂わせた。今回都民ファーストの会から当選した新議員たちの教育を誰に任せるというのだろう。しかしそれをも網羅しているのが小池バリューの議員達。みんなが不安に思う前に手は打ってあって、正しく今、缶を蹴って、野原の奥に隠れるように走り去った優秀女子こそが小池百合子氏だろう。これを追い駆けて探すことが出来るのは、元三重県知事の北川さんクラスの語彙力内蔵の人間のみ・・・。正しくこの国に女性初の宰相候補が現われた瞬間でもあって、暫くひるおびから眼が放せない。