ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔192〕モノをしたためることも大事かもしれない。しかしそれよりももっと大事なことがある!!と父が盛んに自分の声をテープレコーダーに収めていた姿から学ぶものもあって、キャロルはなんで自分達の声を収めてはくれないんだろうな?と不満に思いました。父が自分の声を収めていたのには訳があったのです。しゃべりが上手になりたい!!人の心を動かし牽引するものが声であり主張であることをいわずもがなで知らせていたのです。学力があってもそれだけでは世界を魅了出来ないのか?それを茶色のテープは時折こんこんと絡みながらも教えてくれた・・・。そしてキャロルは真実と虚構なら前者を選ぼう!!とその時から決めていた節がありました。ビートルズの来日です。彼らの琴線に触れる類希な音楽がニッポンを根底から変えていくことをどこかで悟ってしまい、自分も研究に入ります。音楽が虚構と真実に分断されるだろうか?それがどこで境になるかがとても気になりますが、琴線の深さでそこを分けようとまずは心の靄を払いのけます。世界を跨ぐイイモノを量産するには、言葉がカギになるもののまだ、その真骨頂までは及びません。優れたものとは?そして稀有なるもの・・・。ここを隈なく観ていくことになるのです。