イエローダイヤ・マン《標榜編》〔201〕俺は人より少しだけ先のことがすでにわかっている。それゆえのズルさはあって、三年後のビジネスマンのスキルが様変わりすることで、語学をさぼっていることも自分としては恥を知れ!!とまあ、言いたくなる場面でもある。数年後のビジネスマンには国としての忖度の限りが施され不加され、語学が不整備なビジネスマンの海外勤務に際して付けられる七つ道具は、マンション、掃除婦、まかない兼アイロン掛け婦、通訳、ドライバー、ゴルフセット、ジムの年間顔パス証。これだけのモノが付けられる将来像を鑑みればもう語学は無理しなくとも?と楽な方に流れてしまうのもやむをえまい。もちろん何か起こった際の弁護士もメール一通で駆けつけてくる。ニッポンチャチャチャのこういった便宜の良さを俺たち若者が感謝しなければいけないし新世紀生まれはもっと凄い、警備もひとりは付けてもらえる。しかしこれは恋人なんかが出来たときには考え物だろう。逆に邪魔になってしまうが猛省も要る。海外に於ける万全など存在しない。百パーセント整っているとする企業があるならそれは言い逃れだ。ニッポンほど恵まれた自由の国は世界中探してもない。この国の安保よりもむしろ急ぎたいテロ対策だ。ツとして番のインコ作戦としよう。番は死語で今はペアとしかいわない。