エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔28〕里子が敗北をこれほど経験したことはかつてなく、それはニッポン保険グランプリでの入賞者を見たとき・・・。なんとかつて支部でライバル関係だった旧知の仲の渚だったのです。その保険グランプリは新しい生命保険を考える会の主催で多くの企業や政治家が協賛していて、自分も応募しただけにくやしさはバイマシだったのです。彼女とは2年くらい一緒に働きその美貌は保険界でもトップクラスで、何もしなくても、自動車保険で成績をあげたりで、支部でも噂になっていたほどの美魔女・・・。すぐヘッドハンティングでいなくなって、片手間というより主導で弟にクラブ経営も任せているというやり手だっただけに、当時から里子は手腕的な刺激を受けまくりだった。彼女の真似はもはや出来ません。すでにグランプリを獲った保険の内容が優れる上にニッポンの将来をも含有し呑みこんでしまうくらいの出来で一旦は佇むのです。彼女は里子よりも一歳下で、結婚なんか永遠にしないわ!!と豪語していたのです。近況を知りたくなります。メルアドも知ってはいたものの躊躇もあってし辛いのです。彼女の保険はオリンピックで訪れた海外の人々が入る、ニッポンカルチャーというものでニッカルと短縮していてそれに加入することでニッポンの食事やお菓子や野菜果物が優遇運賃で運んでもらえる内容だったのです。