イエローダイヤ・マン《標榜編》〔192〕人をランク付けするとき、最も基準になるものが学歴だろう。そして次がキャリア、次は乗用車・・・昔はそうだった。俺たちの時代もいいクルマを乗り回している、しかも家に三台もあれば納得出来た。お金には困ってはいないな?との思いではなく、あいつと仲良しになりたいな!との思いで、そういった鑑識には優れる現代っ子だった俺で、友達の家で、急に俺がこう発言したことが発端で、すぐさま行動になったあの歓喜を忘れない。スペースワールドにまだいったことがない・・・と発言したのだった。それを聴いた友人の親がすぐさまこう入って来る。会話に加わってきたのだ。不動産を経営し、割かし自由な時間もあったせいか、今からいくか??って。友人は喜び、俺もアレヨアレヨと言う間にスペースワールドへ到着だった。気分は上々だったが、俺は金持ちのスピードに圧倒されたあのときの感動が今でも怖れ・・・として登録されていることを忘れない。おやじの言葉だ。余りに金持ちとは付き合うな!という戒めで、母にも同じ傾向はあった。金遣いの荒い家庭とは深入りしないでね?しかし俺は子供心に迷いに迷った。親の言うことにも間違いはあるのかも?っていう懐疑で俺の希望をスピーディに叶えてくれたこの親父さんを見るたびに、敬意は増していった。その気持ちに偽りはなかったのだ。・け・として次が挙がる。決定打はすでに放たれた!!