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サファイア・マン《かけがいのない男編》〔132〕人間誰しも長所と短所があって、出来るだけいい面をクローズアップさせることが最善といえて、それがマイナス要素だけがどんどん滲み出る、そういった経緯を踏みたくない、夫婦ならパートナーですからあっちはあっちとはいえず、心の中で大きな鬩ぎは生まれて久しかったのです。このまま、三十二歳の誕生日まで、のろのろ運転でいくことは避けようとする気持ち、そしてもう一回彼を説得する方向で毎日を過ごすべきだと、決着するもののやはり争いが怖いのです。また同じ苦しみが待っている・・・そしてその争いの局面でいつも不安定な状況に置かれるのが子供達。どうすれば明るくいられるのか?そして家の中で家事をこなすことが当面の優先順位とはいえども何か突破口はあるのでは?と。子供が寝てしまえば自分も横になりたいのが主婦で、子育て中の特有のジレンマもあって、幸い頭の中で作曲することが出来る特技はあったので、新譜をどんどん開発していくのです。しかし家の中にいるばかりでは萎むし、難関にぶつかります。いい構想やフレーズの取得は、ある一面に来ると大きな転換軸を必要としていて、短歌と両極を保ちながら、正と負を電極のように維持したのです。この頭の中でフレーズが生まれるという喫緊の才がもしもなければ相当に困惑し嘆き続けていたでしょう。